肌の老化とコラーゲンの仕組み 2

コラーゲンをゼリーに例えましたが、弾力のあるゼリーは崩れにくいものです。ですが柔らかすぎるゼリーは簡単に崩れてしまいますね?ちょうどそんな具合です。
またコラーゲンには疲れてくると正しい形と違った形になって他のコラーゲンともたれあうという性質があります。よっこらしょ、と腰をかがめてお隣のコラーゲンと支えあうような感じです。想像すると微笑ましいですが、この老化架橋と呼ばれる形になると、その部分のコラーゲンは硬く弾力性を失い水分が減ります。ゼリーの中にざらつきや硬い粒が出来るようなものです。

こうして質の悪くなったゼリーに私たちは様々な刺激を与えていると考えてください。シワが出来る部分の皮膚に毎日の表情やちょっとした癖で繰り返し刺激を与えてはいませんか?弾力があるゼリーならこんな癖もへっちゃらですが、もろいゼリーは耐えられません。そこに溝が出来、シワとなります。もっとも分かりやすいのは首です。高すぎる枕で眠るとき首にシワを作る刺激を与えてしまっている方は予想以上に多いです。
また何も刺激を与えないというのも考えものです。無表情で居るのは重力に負けてしまうゼリーをそのまま放っておくようなものです。こうしてたるみが起こります。

ただコラーゲンが減ったから、シワやたるみが起こるわけではない事がわかっていただけたと思います。問題はコラーゲンの減少からくる肌の質の低下なのです。健康な皮膚なら何でもないことが肌トラブルに繋がります。

肌の老化とコラーゲンの仕組み 1

皆さんがコラーゲンが必要と感じる肌トラブルはやはり、老化に伴うシワやたるみが殆どではないでしょうか。どちらも肌のコラーゲンが減少するのが原因なのは事実です。ですが「じゃあ減ったコラーゲンを補充すればいいのね」というのは早合点です。少し肌老化とコラーゲンの仕組みをおさらいしましょう。

コラーゲンを分かりやすく捉えるためにキッチンを想像してみてください。手羽先やお魚のプルプルした部分・ゼリーを作るゼラチンもコラーゲンです。このゼリー層が水分をたっぷり含み、肌を支えていると思ってください。
さて……加齢に伴ってコラーゲンが減るのは何も肌だけではありません。血管もコラーゲン不足を起こします。また血管にはコレステロールなどが付着しやすく、どうしても年齢を重ねるに伴い血行が悪くなってしまいます。この血行不良がコラーゲンの破壊に繋がっているのです。また紫外線もコラーゲンを破壊します、日光は日々浴びるもの、紫外線ダメージは蓄積していくものですから年齢にしたがってコラーゲンが減るのは当然ともいえます。

ところでシワやたるみが出来る=その部分のコラーゲンが無くなっている、と考えてはいませんか?これはかなり大雑把なくくり方です。確かにその部分のコラーゲンが変質したり減少したりしているのは事実です。ですがコラーゲンの減少はその部分だけに限った事ではありません。全体的に質が悪くなっていると捉えたほうが事実に近いのです。

吸収しやすい低分子型

このごろコラーゲン配合のものに低分子という言葉を見かける事が多くなりました。どうして低分子にする必要があるのかというと、ずばりコラーゲンそのままの大きさでは私たちの体内から・または肌から吸収するには大きすぎて無理があるからです。楽に消化吸収し、効率を上げるためには低分子型のコラーゲンを選んだほうが良いでしょう。

では低分子型コラーゲンは普通のコラーゲンとどのくらい違うのでしょうか?
明確な定義づけはされていないのが現状ですが、市販に出回る商品の平均はおよそ30分の1の大きさと言われています。
元のままの大きさのコラーゲンは皮膚に塗った場合表面に止まったままになる大きさです。低分子化する事でやっと肌に浸透させる事が可能になります。

実は特殊加工をしなくても低分子であるコラーゲンもあります。それは海洋性コラーゲンです。陸上の動物由来のコラーゲンと違い、魚やすっぽんなどを原料としたコラーゲンはそもそも動物性のものと比べ分子が小さく吸収率がよいのです。動物性のものの三分の一ほどの大きさになります。またアレルギーを起こしにくいなどという点でも優れています。
そのため、元から低分子である海洋性コラーゲンを更に低分子化させたコラーゲンが最も吸収率に優れたコラーゲンであるといえるでしょう。
残念ながら海洋性コラーゲンでもそのままのサイズでは皮膚から浸透はしないレベルです。
しかし表面に止まった場合でも優れた保湿作用があること、肌ケアに最も必要な基本的な作用が保湿である事も事実です。

コラーゲンは体のタンパク質の30パーセント!

ラーゲン、と聞くと真っ先に私たちが思い浮かべるのは「美肌」でしょう。まだコラーゲンには美しい肌作りに余念がない女性たちに持てはやされているという印象が根強い成分です。しかし人間にとってコラーゲンは欠かせないもので、そこに性差はありません。
皮膚だけでなく血管・筋肉・骨・腱・靭帯・目・髪などにもコラーゲンは欠かせず、体全体のタンパク質のおよそ30パーセントがコラーゲンで出来ています。

そのためコラーゲンの働きは美肌作用だけに止まりません。他にコラーゲンを必要とする全てのパーツの老化を遅らせることに繋がるのです。
私たちの体のコラーゲンの状態は個人によって異なります。その差は、これまでに摂取した食べ物と浴びてきた紫外線の量に左右されます。

コラーゲンは加齢によって減っていくものだと思っていませんか?実は年齢によって減るという事はありません。しかし質が悪くなってきます、つまり老化するのです。どちらかというとこちらのほうが深刻ですね。少なくなるなら補えばいいですが、老化を遅らせるのは大変な事ですから。しかしコラーゲンの摂取によって、老化により硬く弾力性を失ったコラーゲンは改善されます。

ですが自分は老化がかなり進んでいるから沢山摂ろう!と意気込まないでください。吸収されるコラーゲンにも限度があります。一日に5gです。ただ5gのコラーゲンを食べ物から取るには一番手軽な食材でも鶏の手羽先4本分になります。毎日手羽先を食べ続けるのはしんどい事ですしカロリーも気になります。かといって魚から摂ろうとするとサンマでおよそ15匹前後、鮭でも2・5切れは必要になります。サプリメントに頼ったほうがよいでしょう。毎日摂取して一ヶ月で効果が現れます。

コラーゲンは効果なし!? 2

またコラーゲンは美肌に効果なしとする人々も骨粗しょう症、関節炎の予防にコラーゲンが効果的である事は認めています。どちらもなってしまうと非常に辛い症状ですので予防できるなら嬉しい事です。
またコラーゲンが全部肌に行くわけではないというのは事実ですが、コラーゲンを経口摂取するとコラーゲン代謝がよくなる……つまり粘膜・皮膚の形成が活発になるという研究結果があります。またコラーゲンが消化されるとき血中に残る分解物が傷の修復を助ける細胞を活性化されるといった研究結果も出てきています。効果がないという説もどうやら不動の地位にいるわけでは無いようです。


というわけで「全く効果がない」というのは嘘だと言ってもよいとは思います。ともあれ漫然と口にすればそれでOKというわけではないのも事実です。
アミノ酸がコラーゲンを形成するにはビタミンCが必要になります。ビタミンCは非常にストレスによって消費されやすく、不足しがちな栄養素です。コラーゲンだけ取って安心しないでビタミンCを忘れないでください。

また肌作りに絶対に必要なのは充実した睡眠です。生活の都合上、時間があまり睡眠に割けないという方も、短時間で効果的な睡眠が出来る環境づくりをしましょう。体を圧迫しない服装や、吸湿放湿性に優れた素材・体にあった寝具選び・リラックスできる環境づくりなどです。
そういった事情がないのについ夜更かししてしまう方は自分の生活を見直してみましょう。案外そういった方は単にずぼらだったり自己管理が出来ないのではなく、ストレスが原因で寝つきが悪くなっているケースが多いのです。